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ドレスデンのアドヴェント

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アドヴェント(待降節)の期間中は、ドイツ特にザクセン地方のクリスマスにまつわる全てのものがドレスデンに勢揃いします。ドイツ最古のクリスマス市、ドレスデンのシュトリーツェルマルクトは11月27日からクリスマスイブまでエルツ山脈地方の玩具や、ツリーのオーナメント、各地の名物を揃えて待っています。


クリスマス・ミサの日のドレスデン・聖母教会前広場
クリスマス・ミサの日のドレスデン・聖母教会前広場 © dpa

手作りの星のオーナメントや、有名なシュビッブボーゲン(窓飾り)、弧を描くイルミネーションなどが、多くの窓やテラス、公共の建物などをロマンチックな光に包みます。聖母教会の天蓋の展望台には直径1.5メートルの最大級の照明があり、かつてカナレットが描いた聖母教会のバロック様式のシルエットを浮かび上がらせています。中央駅からノイシュタット地区までは、デコレーションを施した出店が並び、プラウン地方のレースや、フライベルクの錫製品、陶器類、指人形、手吹きガラス製品などが売られます。街のあちこちから、焼きりんご、ホットワイン、ロースト・アーモンドなどの香りが漂います。また、エルベ丘陵の芸術家地区ロシュヴィッツの小規模なクリスマス市もとっておきです。


また、ルネサンス時代の様式で催されるシュタルホーフのクリスマス市(11月27日から12月21日)も格別のアトラクションです。松明やオイルランプの光の中、ロースト・アーモンド売りやコーヒー売りの屋台で、熱い蜂蜜のドリンクや、温かいリンゴの飲み物、様々な菓子類を楽しめます。香水売り、 カンテラ職人、イコン絵師、銀細工師、研磨職人などが作品を並べ、週末には曲芸師、漫才師、大道芸人などが雰囲気を盛り上げます。


こんな庶民的な雰囲気とは違い、ドレスデン城の中はとても優雅です。世界でもっとも豪華な宝物庫である、歴史ある緑の丸天井の宝飾品は、かつての王家のクリスマスプレゼントを偲ばせます。この「ウォークイン・金庫」は、11月28日から12月14日まで時間を延長して開館し、通常は金曜と土曜が20時半まで、大みそかは18時までオープンしています。国立美術館の宝飾展示のチケットは人気がありますが、希望者は全員入手できます。


ドレスデン聖十字架教会合唱団
ドレスデン聖十字架教会合唱団 © dpa-Zentralbild

音楽の楽しみとしては、ドレスデン聖十字架教会合唱団によるヨハン・セバスチアン・バッハのクリスマスオラトリオ(12月12日から14日)が聖十字架教会で演奏されます。またこの有名な少年合唱団はクリスマスイブの二回のミサに出演します。またその前夜には、再建された聖母教会の前で行われるミサで、合唱団とオーケストラ、ソリストらが演奏する予定です。

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