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クリスマスの有名人

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クリスマスイブが待ちきれないという多くの子供は、「ヴァイナハツマン」や「クリストキント」宛に欲しい物をリストアップした手紙を書きます。

ニコラウス
ニコラウス © chromorange

「聖ニコラウス」

わしの名前はニコラウス。小アジア(今のトルコ)のミラという小さな町に、紀元3世紀に生まれたといわれる伝説上の聖人じゃ。よくサンタクロースと間違われるんじゃ。見た目はよく似ているかもしれない。赤い服を着て黒いベルトを締め、真っ白な髭をたくわえているからな。もちろん赤い服も黒いベルトも持ってはいるが、ほかの服で現れることもあるんじゃ。
わしは12月6日にやってきて悪い子供に「おしおき」をする。よい子にはご褒美のプレゼントをあげるんじゃ。わしはおしおきをする怖いおじいさんではないのだぞ。みんながよい子供になるようにと願ってのことじゃ。ドイツの子供たちは12月24日だけでなく、6日にもプレゼントがもらえるんじゃ。


ニュルンベルクのクリストキント
ニュルンベルクのクリストキント © Eventpress Lars Reimann

「クリストキント」

クリストキント(Christkind)という名前はもともと幼子キリストの別名で、“Christus-Kind“でからきてます。ご存知のように、その誕生は西暦元年12月24日で現在ではクリスマス、キリスト降誕祭となっています。キリスト教徒は世界中でこの日をお祝いします。 幼子キリストの小さな人形もまたクリストキントと呼ばれます。クリスマスの時期にはカトリックの教会ではこれらの人形を華麗に着飾り、王冠をかぶせ、大祭壇に置きます。キリスト降誕劇やクリスマスの行進で天使のような格好をしてお菓子や小さなプレゼントを配る若者もクリストキントと呼ばれます。このことから、天使のような格好をしたクリストキントがクリスマスのプレゼントを持ってくると子どもたちは信じています。


ニコラウスドルフに届いたお手紙
ニコラウスドルフに届いたお手紙 © dpa

「ヴァイナハツマン (サンタ)」や「クリストキント(天使)」への手紙

クリスマスイブが待ちきれないという多くの子供は、「ヴァイナハツマン」や「クリストキント」宛に欲しい物をリストアップした手紙を書きます。ドイツで一番人気のあるクリスマス郵便局は、ブランデンブルクの小さな町ヒンメルフォルト(「天への扉」)で11月13日からオープンしています。子供たちから欲しい物を書いた手紙が毎日トラックでどっさりと運ばれ、ここに出張してきているヴァイナハツマンと20人の天使の机の上に山積みされます。「夏にはもう1,000通が届いていました。インドからのもありました」というのは、ドイツ・ポスト広報担当のズィルヴィア・ブレーヅィングさん。昨年ヒンメルフォルトには、257,000通の手紙が届きました。日本、中国、ロシア、ペルー、フィンランド、アフリカのマリやガーナから、どの手紙も宛名は「An den Weihnachtsmann, 16798 Himmelpfort (サンタ様 郵便番号16798ヒンメルフォルト)」でした。ヒンメルフォルトのヴァイナハツマンと天使は、16ヶ国語で返事を書くことができます。子供たちが受け取るのは、ほとんど同じ形式の返事ですが、悩み事相談の手紙には、赤い服を着た白いひげの人が自ら個人的に返事を書きます。

クリスマス郵便局は、ヒンメルシュタット(「天の町」、バイエルン州)やエンゲルスキルヒェン(「天使の教会」、ノルトライン・ヴェストファーレン州)、ザンクト・ニコラウス(ザールラント州)、それにニーダーザクセン州のヒンメルフォルテン(「天への扉」)、ヒンメルステュア(「天への扉」)、ニコラウスドルフ(ニコラウスの村)にもあります。

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