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シュタインマイヤー連邦大統領の訪日
フランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー大統領及びエルケ・ビューデンベンダー大統領夫人は、2022年11月1日～3日、日本を公式に訪れ、東京及び京都を訪問しました。
滞在初日、シュタインマイヤー大統領は浅草を訪れ、浅草寺と仲見世通りを見学しました。
その後、首相官邸にて日本の岸田文雄総理大臣と会談を行いました。
会談の内容は、アジア太平洋地域の視点から見たロシアの侵略戦争及びその世界的な影響、具体的には食料不足、エネルギー価格の高騰、サプライチェーンへの影響や日独関係など様々な課題や分野に及びました。
会談後に共同記者会見を行いました。
世界が、一方ではパンデミック、他方ではロシアによるウクライナに対する戦争、さらに忘れてはならない気候変動と、三重の危機に見舞われている中、ドイツと日本は共通の課題に直面しています。
また同日、エルケ・ビューデンベンダー大統領夫人は都内の分身ロボットカフェ ドーンを訪れ、「職場におけるインクルージョン」について懇談しました。
最先端技術が、社会参加の手助けとなっており、このカフェでは、障がいや病気が理由で外出が困難な人によって遠隔操作されている分身ロボット「オリヒメ」の接客を受けることができました。
翌11月2日、シュタインマイヤー大統領は都内で「ボランティア活動」について若者らと懇談し、ドイツと日本のボランティア活動の違いについて等、意見交換を行いました。少子高齢化、専門職の不足や社会の結束力の強化など、今我々が直面する課題が特に話題に上りました。
またゲーテ・インスティテュート東京では映画関係者らと映画の想像力と社会的役割について懇談しました。
同日午後には、シュタインマイヤー大統領夫妻は天皇皇后両陛下に謁見しました。謁見後のインタビューでは次のように述べました。
天皇皇后両陛下拝謁の栄に浴し誠に幸甚です。10年前、皇太子時代のベルリンご訪問は格別の思い出です。ベルヴュー宮殿（大統領宮）の庭園にあるお手植えの桜は毎年美しい花を咲かせ、見るたびに当時の記憶を蘇らせてくれます。
11月3日、シュタインマイヤー大統領は新幹線で京都へ移動後、同志社大学で行われた気候変動に関する専門家会議に出席し、基調講演を行いました。
私たちが暮らすこの地球を守るには、すべての国々が結束のもと努力し、研究を進め、世界トップクラスの頭脳が打ち出すイノベーションを生かし、世界的な気候変動の進行を抑制するしかないのです。私たちは京都議定書の精神を生かし続けなければなりません。いかなる危機があろうとも、京都議定書の精神から後退してはなりません。むしろ、その精神を超えていかなければならないのです！
その後、工場の使用電力を100％再生可能エネルギーと水素型燃料電池で賄えることを世界で初めて実証した施設である、パナソニック社の水素型燃料電池工場を訪問しました。
