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インド太平洋ガイドラインの実施―フリゲート艦「バイエルン」が出港

The frigate Bayern sets sail

The frigate Bayern sets sail, © Bundeswehr

02.08.2021 - 記事

8月2日、フリゲート艦「バイエルン」が、ヴィルヘルムスハーフェンからアジアに向けて出航しました。約6ヶ月の航行期間中、フリゲート艦は、国連の対北朝鮮制裁の履行状況の海洋監視活動に参加し、パートナー諸国の港に帰港し、多国間協力活動に参加する予定です。

欧州連合のアタランタ作戦への協力、国連の対北朝鮮制裁に基づく監視活動、そしてインド太平洋地域でのパートナー諸国との共同訓練。これらを目指して、フリゲート艦「バイエルン」は8月2日に、訓練活動の実施や存在感を示すためにアジアへ向けて出港します。洋上で海兵隊員は様々な任務を遂行します。中でも重要課題となるのは、インド太平洋地域でのパートナー諸国との安全保障協力の強化です。出港に向けて、ハイコ・マース外相は次のように述べました。

「今後の国際秩序は、インド太平洋地域で形成されます。我々もその過程に携わり、ルールに基づく国際秩序を守るための責任を果たしたい。だからこそ、国連の対北朝鮮制裁の履行状況の監視に寄与し、EUのASEAN諸国との戦略的パートナーシップや、日豪との安全保障協議等を通じて、地域でのパートナーシップおよび活動範囲の拡大を目指しています。そのためにも本日、フリゲート艦「バイエルン」がアジアに向けて出港します。パートナーと共に、国際法の遵守およびインド太平洋地域の安全保障情勢の強化に貢献することが、フリゲート艦に託された任務です。」

国際法強化のための派遣

フリゲート艦「バイエルン」は230名ほどの乗員を乗せています。派遣期間中は幾つものパートナー国の港に寄港し、国際的なミッションに参加することになっています。任務の一つには、北朝鮮への制裁履行のための海上監視活動も含まれています。北朝鮮への制裁の目的は、核・ミサイル開発放棄を促すことにあります。2017年に国連安全保障理事会は制裁をさらに強化し、原油や石油精製品の納入を制限しています。今回の派遣は海上監視を通して、公海上での船舶の積み替え(いわゆる 瀬取り)が制裁の抜け道となることを防ぐために行われます。またフリゲート艦「バイエルン」は地中海の海上保安を目的としたNATOのシー・ガーディアン作戦およびアフリカの角(ソマリ半島)付近の海賊対策であるEUのアタランタ作戦にも協力します。 フリゲート艦「バイエルン」は南シナ海も航行します。ドイツは、包括的で国際的に拘束力のある法的枠組みとしての国連海洋法条約(UNCLOS)の重要性を度々強調しており、特にUNCLOSに明記されている国際水域における航行の自由や、そこに規定されている義務的な紛争解決手続き重要性を強調しています。

インド太平洋ガイドラインの実施

インド太平洋は、政治的にも経済的にも、その求心力を増しています。この地域が今後の国際秩序の形成に与える影響は決定的なものとなることが予想されます。2020年9月、ドイツ政府はこの地域におけるドイツのプレゼンスを強化するために「インド太平洋ガイドライン」を採択しました。この戦略の中心となる柱は、経済的パートナーシップの多様化と、国際法、多国間協力、およびこの地域との安全保障協力の強化です。8月1日、ドイツは「アジア海賊対策地域協力協定」(ReCAAP)に加盟しました。さらに、主要なパートナーである日本とドイツ、オーストラリアとの間で、閣僚レベルの安全保障政策協議が行われました。オーストラリアとの戦略的パートナーシップは、さらに「強化された戦略的パートナーシップ」へと拡大されました。ドイツがEU議長国を務めていた2020年12月には、EUとASEANの関係が戦略的パートナーシップに格上されました。また、ドイツは欧州のインド太平洋戦略を後押ししています。

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