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我慢の時が始まる
羽目をはずした日々の終わりと共に、キリスト教の教義では灰の水曜日(Aschermittwoch)から、イースターまでの断食期間が始まります。キリスト教徒はこの期間を、キリストが十字架にかけられた聖金曜日の後の、復活祭の準備期間に当てます。
羽目をはずした日々の終わりと共に、キリスト教の教義では灰の水曜日(Aschermittwoch)から、イースターまでの断食期間が始まります。キリスト教徒はこの期間を、キリストが十字架にかけられた聖金曜日の後の、復活祭の準備期間に当てます。カトリックの司祭は灰の水曜日に、懺悔の印として信者の額に灰で十字を書きます。これは、無常さを忘れるなとの戒めです。
カトリック教会は信者に対し、この日と聖金曜日は肉を絶ち断食するよう求めています。このほか断食期間中は、困っている人々に寄付するように教えられています。ドイツで「我慢7週間」とも呼ばれるこの期間中は、多くの人がお菓子、アルコール、テレビ、テレビゲームなどを絶とうと努力します。
カーニバルの風習としては、灰の水曜日にはニシンを食べるなど、カーニバルやファストナハトの祭りが過ぎ去ったあとの行事として、地方により独特の風習があります。ヘッセン北部のいくつかの村では、ユグノー派の風習に従って(「藁熊の日」)の行事を行い、若い男性たちが藁にくるまれて娘たちに村中を引き回されます。藁はその後、冬を追い払うために燃やされます。また各政党は灰の水曜日を、政敵と決着をつける日として利用します。それゆえこの日は、政治の灰の水曜日とも呼ばれています。