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2014年 ドイツ統一記念日に寄せて

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中東欧の平和革命とベルリンの壁崩壊から四半世紀を経た今年、10月3日のドイツ統一記念日を迎えるにあたり、ドイツ統一は、決して降って湧いた幸運な巡 り合わせというわけではなかったのだと改めて感じさせられます。抑圧されてきた側の人々の自由を求める意志こそが、共産主義独裁体制の国々において、抑圧 してきた側の権力を奪う原動力となったのです。(続く)

中東欧の平和革命とベルリンの壁崩壊から四半世紀を経た今年、10月3日のドイツ統一記念日を迎えるにあたり、ドイツ統一は、決して降って湧いた幸運な巡り合わせというわけではなかったのだと改めて感じさせられます。抑圧されてきた側の人々の自由を求める意志こそが、共産主義独裁体制の国々において、抑圧してきた側の権力を奪う原動力となったのです。グダニスク、プラハ、ブダペスト、ライプツィヒのたくさんの人々の勇気こそが、ドイツ統一や欧州統合という奇跡を可能にしたのです。

また、欧州連合(EU)の東方拡大から10年を経た今年の10月3日にあたっては、中東欧の国々により民主主義推進という欧州の一大プロジェクトに自由を求める新たな歴史が書き加わったのだということも、改めて想起させられます。今日私たちは、これまで欧州で勝ち取ってきた価値や原則をともに掲げています。それは、法であり、民主主義であり、連帯であり、また開かれた社会や個人の尊厳、多様な人々の共存といったこともこれに含まれます。私たちは、暴力と戦争の歴史から、共存の土台であるこうした価値や原則が決して自明のものではないと知っています。自由や権利はたやすく当然に与えられるものではなく、その都度勝ち取っていかなければならないものなのです。

このことの重要性は、今のような時代、とりわけ際立って感じられます。すなわち、EU内部において、文化的多様性を恐れ、国民国家への回帰を求める大衆迎合的な欧州統合敵視の声が高まっている今、また、国際的な対立や紛争により、近隣地域の情勢を含め、平和の脆さを見せつけられている今のような時代には、とりわけ際立って感じられるのです。こうした状況により、欧州の国々は連帯を一層強めています。勢力関係が変化する世界においては、力を合わせなければ私たちの価値や利益を守っていくことはできないのです。

ドイツ統一の日に、私たちが勝ち取り、作り上げてきたものを振り返ると、感謝の念と喜びで心は満たされます。今日のドイツは、経済的に強く、国際的にも尊敬される国となっています。活気溢れる民主主義社会であり、対立があっても市民たちは堂々と平和的な形で争い、実践的な形でその解決を図っています。私たちは、直近の歴史がもたらした幸運から力を得て、友人たちやパートナーとともに世界において責任を担っていきます。欧州と世界において、国境を越えた相互理解と平和や人権のために私たちドイツ人は力を尽くしていくのです。

(訳文)

ドイツ連邦共和国大統領 ヨアヒム・ガウク

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