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G20外相会合(インドネシア)、パラオおよび日本訪問に関するベアボック外務大臣声明

07.07.2022 - プレスリリース

インドネシアで開かれるG20外相会合並びにパラオおよび日本への訪問に先立ち、アナレーナ・ベアボック外務大臣は7月6日、次のとおり述べました。

 バリ島で開かれるG20外相会合では、地理的にヨーロッパから遠く離れているにもかかわらず、ロシアによるウクライナに対する侵略戦争と、この戦争が全世界に及ぼす深刻な影響にどう対処するかが主要な議題となる。戦争の惨禍はウクライナの地で起こっているが、グローバル化が進んだ世界においては、その影響はウクライナ国内にとどまらない。ロシアは爆弾だけでなく、依存関係を意図的に利用し、飢餓を武器に殺人行為を行っている。このことは、マリやニジェールだけではなく、レバノン、アルゼンチン、インドの人々も感じている。

 こうした状況下では、国際的なパートナーとの調整や協議がこれまでになく重要である。国の大小にかかわらず、世界のどの国の声も平等な価値をもつ。そのため、私たちは常に自国の外へと視野を広げ、世界の他の地域のパートナーの意思決定と行動にとって何が重要な要素なのか、考えなければならないのである。G20はそれを考えるのに極めて良い機会だ。私たちは皆、国際法が遵守され、尊重されることに関心を持っている。これが私たちの共通認識だ。そして、会合の舞台をロシアにやすやすと引き渡すことをしない理由でもある。

 ロシアによる侵略戦争は、外交・安全保障政策、世界の食糧危機、気候危機などの諸問題が互いに密接にからみ合っていることを、すでに何ヶ月も前から私たちに明確に示している。私たちは、どの国も単独でこれらの問題を解決することはできず、私たち全員の結束が求められていることを自覚している。インド太平洋地域においては、気候危機が与える深刻な影響の一例を見ることができる。1994年に独立したばかりのパラオ共和国は、海面の上昇によって海に沈む危機に瀕しているのだ。パラオの人々にとっては、生活基盤のすべてを失うに等しい。これは私たちにとって、例えば国際法の分野に見られるような極めて根本的な課題と並び、力を合わせて行動しなければならないという、何よりの警告である。気候危機と戦い、国際秩序を維持するためには、パラオのような小さな国の経験や声に耳を傾けることが必要なのだ。

 インド太平洋地域の役割が国際社会において今後、ますます重視されると予見されることからも、その重要性は高い。この地域における経済の動向は安全保障やエネルギー政策と同様、国際社会に影響を与えるだろう。これほど多くのチャンスを与えてくれる地域は他にないが、同時に国際秩序に対し、極めて大きな課題を突き付けてもいる。こうした意味においても、パラオのような小国から中国、日本、インドのような大国に至るまで、この地域のすべての国の行動に今後、さらに注目が集まるだろう。こうした背景もあり、日曜日と月曜日の初訪日は、私にとって特に重要な意味を持つ。日本は100パーセント信頼できる国であり、私たちは共通の価値観とルールに基づく国際秩序を守るため、国連やG7などの枠組みで協調して戦っている。ロシアによるウクライナへの侵略戦争に直面し、ここ数カ月の間、日本はそれを言葉だけではなく行動においても、何よりも明確に繰り返し証明してくれた。

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