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「対応」にとどまらない「断固とした行動」- 2022年 ドイツのG7議長国期間について(概要)

German G7 Presidency logo in white on a blue background.

German G7 Presidency logo, © Federal Government

17.05.2022 - 記事

ドイツは2022年1月1日から1年間、G7の議長国を務めています。G7外相会合等の活動に関し、ベアボック外務大臣は、「予防と変革のアジェンダ」を打ち出しています。

外交・安全保障テーマに関する調整 - G7の中核的任務

外交・安全保障上の課題や危機について、緊密で信頼に満ちた非公式の調整を行うことこそ、G7外相アジェンダの要諦のひとつです。G7は、共通の価値を基盤に、紛争解決や戦略的課題への対応について重要な推進力を生み出す、ほかにはないプラットフォームです。2月24日に始まったロシアによるウクライナへの侵略戦争に対する対応では、G7内での継続的かつ非公式な調整がいかに欠かすことのできないものであるかが示されました。ドイツが議長国を務めるなか、G7はリーダーシップを発揮し、ロシアの侵略行為に対する国際社会の結束に大きな貢献を果たしました。

ベアボック外務大臣は、この点について4月28日、次のように述べました。

民主主義国であり価値を共有するG7である私たちが、冷戦が終わってから今日にいたるまで、欧州として、世界全体としてこれほどまでに大きな試練に立たされたことはなかった。ロシアによるウクライナへの侵略戦争は、人権、自由、ルールに基づく国際秩序という私たちの自由な社会が掲げる原則への攻撃である。


強固な価値の基盤に支えられた、力強い自由な民主主義の国々

グローバルな課題は、共に取り組まなければ解決できない。G7に関して言うならば、私たちは多国間主義を標榜する自由な民主主義の国々として、何に反対するのかに焦点をあててばかりいるのではなく、何のために闘うのかを伝えていかなければならない。(ベアボック外務大臣)

ドイツはまた、G7の価値の基盤を一層強化するとの目標を掲げました。そのため、例えば人工知能やジェンダー平等、また、人権侵害に対する責任追及といった分野において、人権関連の重要テーマを従来以上に浸透させていくことを目指します。同時に、自由な民主主義の国々がその力を発揮し続け、実際により多くの自由、安全、持続可能な豊かさを人々に提供できるよう、取り組んでいきます。

「予防と変革のアジェンダ」が指針 - 三大重点分野の一つは気候危機

気候危機についても、そのほかの課題ついても、先見的かつ早期に共同の行動をとることの重要性は明らかです。私たちはだからこそ、予防と変革のための強固なアジェンダを実現すべく、G7の力を活用していく考えです。

遅きに失する前に行動する。これこそが、気候危機についても、パンデミック対策についても、また民主主義諸国の強じん性強化についても、外相協議で話し合いたい主要メッセージである。(ベアボック外務大臣

気候危機

気候危機のさらなる深刻化は、人々に多大な苦しみをもたらすだけでなく、世界各地の対立・紛争の激化にもつながります。気候政策は予防的安全保障政策であり、それゆえ我が国の外交政策およびG7議長国期間の重要な要素のひとつなのです。ドイツは、G7による気候変動防止の取組みの抜本的拡充を目指します。エネルギーパートナーシップや気候パートナーシップの推進は、持続可能な豊かさ実現のための真のチャンスであり、特に多排出国や化石燃料依存度の高い国にとりチャンスとなります。さらに、気候危機の影響緩和を目指して先見的な人道支援を活用していくことや、気候と安全保障の関連性についてより深い共通の理解を醸成していくこともG7の協議で取り上げます。

国際協力

ドイツはG7議長国期間中、多国間主義の強化を目指します。新型コロナウイルスによるパンデミックのような危機は、国際的に共に対処することが不可欠であり、将来起こりうる危機に対し国際社会は、早期かつ一致協力し、科学的知見や専門家の助言に基づき対処する必要があります。そのための適切な枠組みが国連にはあります。そのゆえG7の外相アジェンダでは、グローバル・ヘルス・アーキテクチャーの強化や持続可能でグローバルなワクチン供給の公平性といったテーマも取り上げます。

偽情報とサイバーセキュリティ

価値を共有するG7として、世界各地の民主主義諸国の強じん性を高めたいという思いをドイツも共有しています。例えば、偽情報を用いたキャンペーンなどは、開かれた社会にとり真の脅威です。こうしたことから、G7以外の特定のパートナー国を対象としたサイバーセキュリティー強化プロジェクトや、国際共通インフラへの将来的な投資といったテーマも議題に取り上げます。

ベアボック外務大臣は次のように述べています。

虚偽情報は、私たちの自由な民主主義諸国が共有する基本的価値への攻撃だ。私たちの社会の開放性と透明性、公正かつ自由に議論・論争できる力に対する攻撃なのだ。
 それゆえ、こうした価値を共有する私たちはみな、力を合わせてこの大きな試練に対処しなければならない。
 私たちは、民主主義の強じん性を強化することを、G7議長国期間の主要課題のひとつに据えた。私たちはG7即応メカニズムを強化していく。これは、各国の専門家が協力し、偽情報の脅威をリアルタイムで評価・把握し、ベストプラクティスに関する情報共有を行い、協調して解決を見出していくための場である。

ドイツG7議長国期間(2022年)中の外相会合日程

2022年のG7外相日程においては、これまでの「伝統」に則り、2回の定例的な外相会合が予定されており、第1回会合は5月12日から14日にかけヴァイセンハウスにて開催されました。2回目の会合は秋に開催される予定です。

加えて例年どおり9月の国連総会に合わせた協議も開催される予定です。ここでは通常、多国間レベルの最新テーマが取り上げられています。

価値を共有する非G7国との関係強化

G7はメンバー国だけの閉じた集まりではなく他の国々も招かれます。ドイツは、すべての会合に自由や法の支配といった価値を共有する国々をゲストとして招く考えです。5月の外相会合には、ウクライナとモルドバが参加しました。

 


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