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新型コロナウィルスの危機におけるドイツのEU支援

27.03.2020 - 記事

重症患者の治療、足止めされている旅行者の移送、人命救助に不可欠な物資の提供。ドイツとその各州は欧州との連帯を実践しています。
欧州は、コロナ・パンデミックの最も甚大な被害に見舞われている大陸です。毎日、何千人もの新たな感染者が発生し、何百人もの新たな死者が出ています

重症患者の治療、足止めされている旅行者の移送、人命救助に不可欠な物資の提供。ドイツとその各州は欧州との連帯を実践しています。

欧州は、コロナ・パンデミックの最も甚大な被害に見舞われている大陸です。毎日、何千人もの新たな感染者が発生し、何百人もの新たな死者が出ています。これまで最も大きな被害が出ているのが、主にイタリア、スペイン、フランスです。危機対応能力と団結が喫緊の課題となっています。「欧州は、その責任にふさわしい対応ができることを示さなければならない。」とドイツのハイコ・マース外相は語りました。イタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙に対して、同外相は次のように述べました。「欧州での相互扶助は、自明のことでなければなりません。今、肝要なことは、一人がみんなのために、みんなが一人のために、です。」欧州全体での新型コロナウィルスの危機との戦いに際して、ドイツはどのような支援をしているのでしょうか。

 

イタリア、フランスの重症患者の治療

新型コロナウイルスの重症患者の治療は、イタリアとフランスの一部地域の医療体制を極めて圧迫しています。そのため、ドイツの多くの州が、ドイツ国内でこうした重症患者の治療のための病床を提供しています。これまで、イタリアから70名以上、フランスから50名以上の受け入れ承諾があり、現地で少人数ごとに治療を受けるために、次々に患者たちがドイツの様々な州に移送されています。

 

人命救助に不可欠な物資の提供

人工呼吸器、マスクその他の医療物資の迅速な配給は人命救助に不可欠です。3月19日に、ドイツは早くもイタリアに7トンの支援物資を提供し、その中には多数の人工呼吸器、マスクその他の医療用物資が含まれています。追加支援も行う予定です。スイス、オーストリア、ルーマニア、スウェーデンにも医療用防具を提供し、他の欧州諸国とも医療用機材の提供に関して常に連絡を取り合っています。

 

足止めされているEU加盟国市民のチャーター機での同乗

前例のない帰還事業を通じて、連邦政府は世界中で足止めされている旅行者を本国に移送しています。ここでも連邦政府は、欧州全体を見据えて考えています。今では、ほぼ全てのチャーター機に他の欧州諸国の市民も同乗しており、出来るだけ収容能力を最大限に活用するために、EU加盟諸国や第三国との協力を日々強化しています。ドイツ政府が手配している各チャーター機には、平均17名の他のEU加盟国市民が同乗し、ドイツ外務省が支援している旅行代理店手配の便には、他のEU加盟国市民の同乗が可能となっています。在外EU加盟各国大使館同士の間で頻繁に密接な調整が行われており、現地のEU代表部とともに、EU加盟国市民の出国を調整しています。ドイツのマース外相は、欧州が一丸となってEU加盟国市民の現地出国を迅速化し、余剰収容能力をより効率的に活用するために、先日来、他のEU加盟国外相と殊に密接に協議しました。月曜日のテレビ会談で、マース外相は他のEU加盟諸国の外相と、余剰収容能力の一層の効率化を目指して、協力体制を一層緊密化する方策を協議しました。

 

概要

1)イタリアとフランスから受け入れた重症患者の治療

イタリア:

在ローマドイツ大使館の仲介によりこれまで73床を受け入れ

受け入れ患者数

ザクセン州: 8名

ノルトライン=ヴェストファーレン州:10名

ブランデンブルク州: 4名

ベルリン州: 5名

ヘッセン州:10名

ニーダーザクセン州: 10名

ハンブルク州: 10名

メクレンブルク=フォアポンメルン州:6名

フランス:

受け入れ患者数30名

受け入れ先:

バーデン=ヴュルテンベルク州、ラインラント=プファルツ州、ザーラント州、ヘッセン州。

受け入れ数は増加傾向。全体で少なくとの50床を提供。」

2)帰国用チャーター機の運行と他のEU加盟国市民の同乗

これまで、ほぼすべての帰国用チャーター機に、外国で足止めされている他のEU加盟国市民を同乗させている。

ドイツが手配している各チャーター機には、平均17名の他のEU加盟国市民が同乗し、ドイツ政府が支援している旅行代理店手配の便には、他のEU加盟国市民の同乗が可能となっている。それぞれ現地においてEU加盟各国大使館同士の間で密接な調整が行われており、多くの場合、現地のEU代表部が最終調整を行なっている。

ドイツのマース外相は、先般、主にフランス、オーストリア、ブルガリア、イタリア、チェコ、イギリス、オランダの各外相とそれぞれ二国間会談を行い、具体的な協力体制に関して合意した。

最近の具体例:

・モロッコから約200名のEU加盟国市民(主にオーストリア、スウェーデン、フランス、オランダ)が帰還

・ドミニカ共和国から52名のEU加盟国市民(主にチェコ、オーストラリア、リトアニア、フランスの市民)が帰還

・インドから184名のEU加盟国市民が帰還

・マルセイユからのクルーズ船から31名のオーストリア市民が帰還(更に現地からバスで帰還)

・アルゼンチンから84名、フィリピンから19名、キューバから37名、ヨルダンから69名、コスタリカ、エクアドル、ガンビアからも帰還

・他のEU加盟国も外国に足止めされているドイツ人を同乗させている。(例:ベネズエラからスペインと協力して飛行機で帰還)

・3月18日に600名以上のエストニア人とリトアニア人の旅行者がリューゲン島のザスニッツからフェリーでリガに帰還し、同時に68名のドイツ人旅行者をリガから移送した。

・ドイツは、バス、車、電車で自国に帰還するEU加盟国市の国内の移動・通過を可能にしており、その往来のために国境を開放している。

3)EU加盟国への医療用支援物資の提供

イタリア:

3月19日に7トンの支援物資、主に人工呼吸器、マスク。

追加支援についても承諾している。

チューリンゲン州は人工呼吸器とイェナ大学病院の医療チームを派遣する予定で、同医療チームは1、2週間、イタリアの医療機関で勤務することとなっている。

更にスイス、オーストリア(防護用手袋800万枚)、ルーマニア(マスク10万枚)、スウェーデン(マスク6万枚)にも医療用支援物資を提供。

 

 

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